『陀羅尼助丸』に配合されている「延命草(エンメイソウ)」 あるとき、旅人がひどい腹痛で苦しんでいた。そこに弘法大師が 通りかかり、道ばたの草を引き抜いて与えると、たちまち元気に なった。それ以来、この草は、行き倒れの病人を引き起こす、の 意味で、ヒキオコシと呼ばれるようになった。 ヒキオコシは、日本全国の山地に自生するシソ科の多年草で、 その地上部は、「延命草( エンメイソウ)」と呼ばれ、民間では、 苦味健胃薬として、腹痛、食欲不振、消化不良などに用いら れてきた。成分のエンメインには薬理実験で抗菌作用と抗腫 瘍作用が認められている。